2009年度のフォーラム情報

電子出版の可能性

-電子書籍の紙との共存-

　現在、出版業界は娯楽の多様化 、競合市場の出現、出版流通システムの問題 などにより、「出版不況」という危機的状況にあります。 本が売れず、相次いで出版社は倒産し続けています。このまま出版社はなくなってしまうのでしょうか。 私たちは、出版社はなくならず、構造が変化していくのだと考えました。 その考えをもとに、この危機的状況の中で出版社がこれから生き続けるためにどのような変化をしていくのかを研究し、 出版業界を盛り上げる一つの手段として電子出版、電子書籍という手段を提示していき、その研究の成果を今回のフォーラムで発表したいと思います。 紙を媒体とした書籍は消えてしまうのか。それとも、紙と電子は共存していくのか。今回の発表でこれからの可能性を提示していきます。

医療情報システム

-電子カルテ等の広域利用-

　昨今の医療施設、病院や診療所は、電子カルテをはじめとして数多くの情報通信技術が投入されています。本研究では、そういった技術とは具体的にどんなものがあるか、普及率をはじめとする、減少や問題点はどうなっているかなどを解説し、 それをふまえた上で、将来的な理想像を検討、提唱したいと思います。

グリーンICT

-ITからICTへの転換-

　京都議定書の削減目標を背景に、最近では、その後の地球温暖化を抑制するための気候変動サミットが行われました。 そこで鳩山総理から25％の削減目標が挙げられたこともあり、二酸化炭素の排出量削減や、エネルギー消費量の削減、いわゆる「グリーン化」の需要が高まっています。 私たちが取り扱うＩＣＴの世界でも、「グリーンＩＴ」という取り組みがありますが、しかし、これには残念ながら不足した点があります。 私たちはその不足した点を補い、新たに定義した「グリーンＩＣＴ」というものをテーマに、それが一体どのようなものであるかを発表していきたいと思います。